姿勢、呼吸、自律神経 – Personal Training Studio you

2022/7/22

姿勢、呼吸、自律神経

自律神経とは

これまでブログやSNSなどの投稿の中で度々出てくる「自律神経」というワード。

これは人間が生きていく上で大切な機能なので、ここで少しだけ詳しく説明していきたいと思います。

人間は意識をしなくても生きていくために必要な機能が働いています。

体温の調整や、心臓・血管の動き、呼吸、食べ物の消化・吸収などですね。少し深掘りすると、体内の水分量のや電解質のバランス、栄養素の代謝や体内におけるpHの調整なども、自律神経が関わっています。

その自律神経は大きく2種類に分かれます。

「交感神経」と「副交感神経」です。

それぞれの役割について簡単に紹介していきます。

交感神経

交感神経は興奮作用のある自律神経です。

「fight or flight反応」「闘争と逃走」の自律神経と表現されることもあります。

人間は太古の昔、狩猟民族でした。動植物を狩り、食べることで生きながらえてきたわけです。その中では、凶暴な肉食動物との闘いもあったんですね。時には自分を奮い立たせ狩ることもあったでしょう。また、ある時には命の危険から逃げることもあったはずです。生き残るために必要な生存本能です。

その時、神経はピリピリし身体は常に緊張状態、いつでも動けるようにしておかなければいけない。そんな時に働くのが、この「交感神経」というわけです。

交感神経は運動機能を向上させる役割を持ち、身体を活動的・緊張状態にします。

呼吸を速め、心臓の動きを速くし、血圧を上げ、全身に血液を送ります。

ワンピースのルフィの「ギア2」状態ですね。笑

↑ワンピース大好きなんで許して。

副交感神経

副交感神経は鎮静作用のある神経です。

「Rest and Digest(休みと消化)」との表現され、落ち着いている状態。

呼吸数を下げる、心拍数を下げる、血圧を下げる、胃腸の消化能力の向上などの反応が起こり、身体を非活動的・休息状態にします。

食後に眠くなるあれ、胃腸の働きを活発にし消化吸収するために副交感神経が働いているというのも理由の一つなんです。

自律神経はバランスが大事

この2種類の自律神経は、正反対の作用を持っています。

どちらかが優位な方がいいのではなくてバランスが大事です。

しっかりと活動するべき時には交感神経が優位に、休むべき時には副交感神経が優位になることが大切。

そして人間本来の生活リズムは、太陽が昇る時に目覚めて(交感神経が優位)、夜になると休む(副交感神経が優位)ようにプログラムされています。

現代において、このリズムが乱れてきているんです。

最近でよく聞く話は、スマホやタブレットなどから発せられるブルーライト。

あれは交感神経を優位にすると言われていて、夜寝る前に画面を見てしまうと交感神経が働いてしまい眠れなくなる、あるいは副交感神経がうまく働かずに寝ていても眠りが浅くなる、などの反応が起きてしまいます。

また、ストレス社会と言われている現代。

交感神経は先ほど説明した「闘争と逃走」の神経です。身体や精神にストレスがかかると、その危険を察知して人間は緊張状態になります。それは交感神経が優位に働いているということ。

常に交感神経が優位になってしまっていて、うまく休めない人たちが増えている状態というわけですね。

また、副交感神経がうまく働かないということは、内臓の動きも弱くなってしまいます。消化不良や内臓の不調は、自律神経からくることもあるんですね。

大事なのは、緊張するべき時には交感神経が働いて、休むべき時には副交感神経が働くということなんです。

呼吸と自律神経の関係

人間は緊張すると呼吸が速くなります。そして、ゆったりモードでいると呼吸する回数は減ります。

これは自律神経によるものですが、逆に言うと意識的に呼吸をコントロールすることで興奮することも落ち着くこともできるということでもあるんです。

これまで、「姿勢が乱れることで呼吸がうまくできなくなる」といった内容の発信をしていきました。

呼吸が浅く1回の呼吸でちゃんと酸素を身体に取り込めないと、脳は酸素を欲しがり呼吸回数を増やすように無意識下に命令を下します。そして呼吸が速くなった結果、交感神経が優位になってしまうなんてこともあるわけですね。

交感神経が優位になると、人間は緊張したり興奮したり不安になったりします。

すると身体の筋肉、特に呼吸に関わる筋肉が緊張し、肩や首の凝り・痛みにつながるわけです。

痛みや不快を感じると人間はさらに緊張状態に陥ります。するとまた呼吸が速くなり、更なる身体の緊張を生み、筋肉が硬くなり…という負のループを作るんですね。

なので、意識的に呼吸をコントロールすることが非常に重要というわけです。

呼吸補助筋の一つである「胸鎖乳突筋(首の筋肉)」、肩こり筋である「僧帽筋」は、脳神経の一つ副神経による支配を受けています。

この副神経は、副交感神経と関連のある神経。ということは、この副神経の支配を受けている胸鎖乳突筋や僧帽筋が凝り固まって緊張していたりすると、副交感神経もうまく働かないということなんです。

いつもイライラしているあの人、肩が上がっていたり頭が前に出ているような姿勢をしていませんか?

そしてもう一つ。

呼吸をする際に、主に使いたい筋肉は「横隔膜」でした。

この横隔膜は、脳神経の一つである迷走神経という神経の支配を受けて動いています。

面白いことに、この迷走神経は副交感神経に由来するものなので、横隔膜を動かすということは、副交感神経を刺激して優位に働かせるようにすることもできるんです!

時々、無意識に深呼吸したりしていませんか?

あれは身体が酸素を欲していたり、少しリラックスしたい時などに無意識にやってしまうものなんです。

ここからも呼吸の重要性が分かりますよね。

姿勢の乱れは、呼吸の乱れ。呼吸の乱れは自律神経の乱れを生みます。

近年のマスク生活が長引いていることもあり、口呼吸が習慣付いていたり、呼吸が浅く速くなったりしていませんか?

夜眠れない、なんかイライラしやすいなど、交感神経が優位なことによって起こるその症状はもしかしたら呼吸が原因かもしれません。

今一度、姿勢や呼吸を見直して、身体の状態を正したいですね。

最後に勘違いしないでほしいのでもう一度お伝えしておきます。

「交感神経優位がダメ」という訳ではありません。

あくまでも「自律神経のバランスが大事」ということです。

必要な時にそれぞれの自律神経がしっかり働いていることが大切なんです。

というわけで、今回はここまで。

最後までお読みいただい方、ありがとうございました!