
2023/1/17
健康のために「食べない」という選択肢、ファスティングの5つの効果
本日upしたサロンのInstagram投稿で
「7つの健康に良い生活習慣」
と言う内容を配信したのですが、その7つと言うのが
1.禁煙
2.定期的な運動
3.節酒または禁酒
4.7〜8時間の睡眠
5.適正体重の維持
6.朝食を摂る
7.間食をしない
という内容で、もう40年も前から言われていることらしいです。
現代でも全然通用する内容だと思いますし、これがいまだに言われ続けると言うことはもはや真理に近いのであないでしょうか。
そんな中「6.朝食を摂る」について
名古屋大学大学院生命農学研究科の小田 裕昭 准教授らの研究グループが
「朝食欠食注1)が、体重を増加させてメタボリックシンドローム注2)へつながる可能性を大きくするだけでなく、筋肉を萎縮させてロコモティブシンドローム注3)やサルコペニア注4)の危険性も増大させることを発見」
と言うプレスリリースを発表し、2022年3月11日付イギリス科学雑誌「British Journal of Nutrition」オンライン版に掲載したとの発表があったので紹介したいと思います。
その前に言葉の定義を載せておきますね。
注1)朝食欠食:
習慣的に朝食を食べないことを指す。若年の男性で多く見られる。ダイエット目的で、積極的に食べない人もいる。
注2)メタボリックシンドローム:
生活習慣病の前段階の未病状態であり、インスリン抵抗性を基盤とした状態を指す。食事や運動に気を使うことによって、可逆的に戻ることが期待される状態である。一般に太っていることを指す言葉のように使われることがあるが、必ずしも正しくない。日本人の場合、太っていない人でもインスリン抵抗性がありメタボリックシンドロームと評価される場合がある。そのような人は、痩せていても糖尿病になることがある。
注3)ロコモティブシンドローム:
運動器の障害が起こり、移動機能が低下することを指す。筋肉や骨、関節、神経のなどの機能低下により起きる。加齢に伴う筋肉の萎縮であるサルコペニアによっても起きる。また、身体的フレイルと関係が深い。
注4)サルコペニア:
加齢に伴い通常以上に筋肉の萎縮が起きる現象で、加齢性筋肉減弱症と呼ばれる。
研究内容はマウスによるもので実際にヒトで行っているわけではないので、「可能性がある」と言う文言が用いられていますが、昔から言われているように「朝食を摂る」というのは少なくとも健康には悪くないのではないかと個人的には思いました。
人間の概日リズム(体内時計)は約25時間と言われていて、1日の24時間とはズレています。これを修正するために必要なのが太陽光に当たることとも言われてますし、朝にタンパク質(正確にはアミノ酸)であるトリプトファンを取ることであったりします。
それに加えて、「朝食を摂る」ということ自体が概日リズムを正常化させるのであれば、それは素晴らしいことだと思いますし、それだけで生活習慣が整う要因にもなりますよね。
記事によると、朝食を摂ることで脂肪量の増加を防げる可能性があるそうですし、筋肉量の低下・萎縮も防ぐ効果も期待されているようです。
成人に対してはメタボリックシンドロームの予防につながる可能性もありますし、老年期に当たる人に対しては、サルコペニアやその先のロコモティブシンドロームも軽減させられるかもしれませんね。
「早寝早起き朝ごはん」
朝食を摂って運動することが健康の秘訣(もちろん体に良くないことはしない前提で)だと感じた次第です。
今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は、「朝食に何を摂るのが良いのか?」についてお話できたらいいなと思います。