ヒトの概日リズムと朝食の関係 – Personal Training Studio you

2022/5/6

ヒトの概日リズムと朝食の関係

 朝食に何を食べるのが良いのかについて書くつもりだったのですが、昨日upした話が深掘りできそうな内容の本を読んだので共有させてもらおうと思います。

人間のリズム

 ヒトなどの生物には、季節や月などを単位とするリズムがありますが、覚醒と睡眠などによる日周リズムも存在します。

 脳には視交叉上核という神経細胞の塊があり、その中に中枢の主時計遺伝子があるそうです。そして、肝臓などの全身の多くの細胞の中には、末梢時計遺伝子があります。

 この時計遺伝子は自律的に約25時間周期の概日リズムを作り細胞の多くを変動させているそうなのですが、地球の時間は1日24時間です。朝、太陽光を浴びることで主(中枢)時計遺伝子はリズムを修正して24時間のリズムにしているそうなんですね。そして、朝食を食べることで末梢時計遺伝子はそのリズムを24時間リズムに戻しているという事なんです。

朝食を食べることと脳の活動

  1980年頃から朝食と学業成績の研究は行われていたようで、結果としては朝食の摂取が脳の活動に関する重大な要因で、学業成績と朝食摂取が相関関係にあるとの結果が出たそうです。

 国語・社会は右脳、理・数・英は左脳で考えますが、どの教科においても朝食を摂取することで約2割の差がでているとのこと。アメリカでは以前から学校朝食を導入していて、子供の非行を減らし学業成績を上げているそうな。

朝食を欠食すると

 朝食を欠食すると、体内のグルコースを脳に集中させようとして、血中のグルコース濃度は下がります。要するに低血糖状態になると言うことです。すると何が起こるかというと、交通事故を起こしやすくなるという実験結果が出ています。低速のうちは問題ないのですが、時速70kmを超えるち、朝食を欠食した対象群の事故率が著しく高くなっていたというんですね。飲酒運転も怖いですが、朝食欠食も怖いと言うことですね。

メタボリックシンドロームは概日リズムの乱れによるもの?

 面白いデータがあります。2013年の日本国民のエネルギー摂取量は平均して1873kcalでした。これに対して餓死者が出ていたという1946年は1903kcalだったというものです。エネルギー摂取量が少ないのに当時の人より太っている人が多いのは運動不足・生活リズムの乱れ(朝食欠食や21時以降に夕食を摂る人が増えた)・さらに食事内容が高脂肪食になったのもその原因でしょう。

 「朝食を欠食した分、エネルギー摂取量が減るから痩せる」というのは間違いだそう。朝食欠食者に肥満が起こりやすいというデータもあり、朝食欠食者が摂取者よりも5倍も肥満になりやすいことがわかっている様です。

 朝食を欠食した分エネルギー摂取も減るのに、欠食者に肥満が起こるのはなぜか?

①同じ食事でも摂取時刻でエネルギー発生量が異なる。

500kcalを朝昼夕と食べさせた場合と、昼夕夜食として食べさせた場合に、食事誘発性熱産生という食事を摂ることで発生するエネルギー代謝が4倍も違ったそうです。もちろん朝食で摂取した方がエネルギーの消費量が多かったという結果。

②糖新生による筋肉の減少

昨日の記事にも書いたと思いますが、低血糖時には筋肉などのタンパク質を分解して糖に変換し脳にエネルギーを送るという代償の代謝が起きます。こうなると筋肉量は減少し、安静時の代謝も落ち、肥満になりやすい状態になってしまうということです。

③食欲亢進

朝食を欠食することで血糖が低下し、昼食・夕食を多く摂る様になってしまいます。すると血糖の急上昇が起こり、飢餓状態の体はこれを脂肪として身体に溜め込もうとする作用がおこります。

④時計遺伝子の防衛反応

主時計遺伝子は飢餓の危機を感じると極力心身の活動を避けようとし、さらに脂肪の合成を促進するそうです。

朝食欠食による体内リズムの乱れはこれだけの悪影響を及ぼすというわけですね。

こんな感じで、朝食を摂取することにはメリットがある様です。

これを考えてみても、朝食摂取は健康にいいと言えるのではないでしょうか?

というわけで、今回はここまで。

最後までお読みいただきありがとうございました。