2022/10/11

体をスムーズに動かすのに必要な栄養素は○○○

今回は「運動に関連する栄養の話」をしてみようかと思います!

結論から申しますと、その栄養素というのはズバリ

「フェニルアラニン」

というアミノ酸。

アミノ酸の詳しい説明は、過去記事のタンパク質とは?に書いてありますので、興味のある方はそちらも読んでみてください!

簡単にいうとアミノ酸はタンパク質を細かくしていってできる一番小さい状態のことを言います。

逆にいうと、アミノ酸がたくさんくっついてタンパク質になるわけです。

そのアミノ酸は大きく分けて2種類に分類できます。

聞いたことがある方もいらっしゃるかも知れませんが

「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」です。

これは、人間がカラダの中で自分で

作れる=非必須アミノ酸

作れない=必須アミノ酸

という分け方になります。

フェニルアラニンは人間の体の中では作れない「必須アミノ酸」になりますので、食事から摂らなければいけません。

人間の運動の自動化(無意識に動く)について

さて、フェニルアラニンの話は一旦置いておいて(置いとくんかい)、人間の体の動きついて簡単に説明したいと思います。

人間は、動きをパターン化できれば無意識にその動作ができます。

これを自動化と言うのですが、例えば「歩く」とか、もう少し複雑になると「自転車に乗る」などです。

歩くときに、いちいち歩く手順を考えながら歩きますか?(もし当サロンに通っている方の中にはいらっしゃるかもしれませんが)

「左手を前に出すときに、同時に右脚を前に出して」なんて考えて歩いたりしませんよね?

自転車に乗って「右に曲がりたい」と思ったときに、右に曲がるための手順をいちいち考えて曲がったりする方は多くないですよね。

これらの運動は脳の中でパターン化(自動化)されて可能になります。

脳神経と脳神経が強く結びつくことによって成り立つので「強化学習」などとも言われたりします。

強化学習に関するホルモンとその原料となるもの

この脳神経と脳神経を強く結びつける強化学習には、ドーパミンというホルモンが強く関係しています。

聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ドーパミンは

「頑張るぞ!」「やった!嬉しい!」「なんて素晴らしいんだ!」

などの感情に関わる脳内のホルモンです。

そしてドーパミンは「L-ドーパ」という物質が変化してできています。

この「L-ドーパ」が作られる元となるのが、先ほど書いた「フェニルアラニン」というアミノ酸なんですね。

フェニルアラニン→L-ドーパ→ドーパミン

ざっくりとこんな感じの流れになります。

そしてフェニルアラニンは体内では作られないので、食事から摂らなければいけません。

フェニルアラニンをちゃんと食事から摂らないと、L-ドーパは作られず、ドーパミンの分泌もうまくできなくなります。

ドーパミンがうまく分泌されないと、先ほど書いた強化学習がうまくできず動きがスムーズにできなくなったり、鬱っぽい感情になってしまったりすることもあります。

スムーズに動くのに必要な神経

人間が体をなめらかに動かせるようになるには、脳とたくさんの神経が関与して筋肉を動かすことが必要です。

僕たち人間は無意識に細かい動きをしながらバランスを取ることで、動くことができているのです。それには筋肉や腱にある神経がうまく働かなければいけません。

例えば、歩いていて濡れた床などに滑ってしまったとき、転ばないように反射的に姿勢を維持しようとしますよね?あれは筋肉や腱についている神経が反応して、脳ではなく脊髄レベルで反射として体を守るための機能なんです。

その神経の働きにL-ドーパが関わっているんですね。

L-ドーパとパーキンソン病

パーキンソン病はこの神経の働きがうまく機能しないことによって、動きがぎこちなくなり細かい作業ができなくなってしまいます。その治療薬として使われているのが、「L-ドーパ」なんですね。

L-ドーパは健康な人の動きを成立させるために必要なだけでなく、病気を持った方に大きく関わる重要な物質なんです。

気持ちが落ち込みやすいなんて人もフェニルアラニンの摂取が少ないのかもしれないので、心当たりがある方は食事を見直してみるのもいいかもしれません。

フェニルアラニンを多く含む食品

「じゃあフェニルアラニンはどんな食品に多く含まれるの?」

と思いますよね。

以下がフェニルアラニンを多く含む食品です。

・大豆製品 ・小麦 ・高野豆腐 ・卵 ・チーズ ・アーモンド

・落花生 ・カボチャ ・じゃがいも ・ごま ・肉類 ・魚介類

このうち、小麦や肉類の取り過ぎはあまりおススメしないので、できるだけ植物性の食品から摂ることを意識してもらえるといいと思います!

このように、体の動きに関わる栄養素であるフェニルアラニン。

気分の落ち込みなどにも影響を与えますので、意識して摂っていきたいものですね!

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