
2022/5/6
(続)朝食は健康にいい?
はじめまして!
Personal Training Studio you代表 兼 トレーナーの西銘 剛正(にしめ よしまさ)と申します。
このStudio News&Topicsでは、スタジオyouの最新情報やお知らせ、健康に役立つような情報を投稿していきます。
文字数の制限によりInstagram(トレーナーアカウントはこちら)や公式LINEには載せられなかった内容などもこちらに載せていく予定なので、定期的にチェックしていただけると嬉しいです!
改めまして、西銘(にしめ)です。
僕はこのStudio youを開業するまでは、沖縄県の総合病院で看護師をしていました。
経験年数は13年、経験科は”手術室・アンギオ室(血管造影室、わかりやすいので言うと心臓の動脈の検査や心筋梗塞の治療をする場所)・胃カメラ、大腸カメラなどの内視鏡室・精神科・集中治療室”です。
どれも特殊な場所で、その部署に配属されるたびに1から勉強してきました。
特に看護師1年目で手術室なんで、もはや0からのスタートに近い状態。そのおかげで「勉強する」「調べる」という癖がついたのかもしれません。当時はきつかったですが、今となってはありがたいことですね。
この13年間、それはもう本当に色んな経験をさせてもらいました。
まさにテレビドラマやドキュメンタリー番組で観るようなことを現実に体験してきた感じです。
奇跡と言って良いくらいの回復をして、歩いて帰った患者様もいました。
病気をきっかけに健康に目覚め、定期的に病棟に差し入れをしてくれる患者様もいたり(笑)
もちろん全員が全員いい話ばかりではなく、助からない命もたくさん見てきました。その度に人ひとりの生命の重たさや存在、家族の大切さなど考えさせられることがたくさんありました。
その中で一つ感じたことは「健康」であることのありがたさなんですよね。
僕は看護師を目指して看護学校に入った頃から
「そもそも病院という場所は患者さんの辛い状態の上に成り立っている場所」
と考えているとこがある、ちょっと変なヤツでした。
もちろん全てがそうとは限りませんし、産婦人科なんて生命が誕生する神秘的で素敵な部署ですよね。
でも、まぁ大半はそうではないかなと今も思うところはあります。
なので
「そもそも病気にならないほうがいい。病院の経営が難しくなるくらい患者さんが少ないほうが県民のためにはいい」
と思っていた時期もあります。変ですよね。笑
話がそれたので戻しますが、「健康」でいることの大切さを感じつつも
「それを指導するのは保健師などの行政の仕事。少なくとも自分ではないな。」
となんとなく感じながら、仕事にのめり込むようになってそんなことを考えていることすら忘れてました。
なんなら、集中治療室での看護が(患者さんの回復が見られるという意味で)本当に楽しくて、認定看護師にすらなりたいと考えていた程です。
今思えばすごい浅はかですけど、看護師としてはそれなりに自信を持って仕事をしていました。
そんな自分が無力にさえ思える出来事が起きるまでは。
忘れもしません。2020年から世界的に流行した
「新型コロナウィルス」
その第1波の現場は本当に悲惨なものでした。
沖縄でも例にもれず流行し、その重症化した患者さんたちが次々と入院してきました。
集中治療室全体がコロナ重症対応ユニットとして隔離室状態になり、人工呼吸器管理を必要とする患者さんを看ることに。
その当時はコロナに対応するための術がほとんどなく、ただただ苦しそうにしている患者さんに対して対症的に治療や看護をしていくだけ。
僕個人の感想としては「何もできない」という無力感だけがありました。
どのように感染していくかも当時はよくわかっていない状態で、家族の面会なんかももちろんできません。
病院の体制も今と比べると全然整っていません。
もはや生命の灯火が尽きるのを見守るしかないという状態の患者さんに、家族の顔を見せてあげることすらできない。家族にも患者さんの顔を見せてあげることすらできない。
お亡くなりになった後も、火葬して遺骨になった後にしかご本人に会えないという状況。
「家族にとって最後に見たご本人の姿っていつなんだろう?」
「この方が今まで生きてきた人生が、こんなカタチで終わっていいのか?」
という葛藤を抱えたまま仕事をしていました。
何もできない自分のこれまでの自信が一気に崩れる感覚。
「結局自分のやってきたことって、そんなものか…」
なんて考えていた時に、ひとつ気づいたことが。
“重症化リスク”のひとつが生活習慣病だったんです。
これは別に目新しいものではなく、他の重症疾患のリスクも生活習慣病です。というか、その積み重ねで重症化します。
コロナに限らず、生活習慣病の予防や改善ができていれば重症化しなかっただろうにな。という患者さんはこれまでたくさん見てきました。
「この生活習慣病さえなんとかできれば、こんな病気で苦しむ人たちは少なくなるんじゃないか」
と考えたんですね。
時系列で言うと、「トレーナーになる」と言うことと「この先の人生どう転ぶかわからないなら看護師を辞めてやりたいことをやる」は同時期ではありません。
後者の方が先です。
その「やりたいこと」というのがパーソナルトレーナーだったんです。
自分自身がこれまで色んなスポーツ(バレー・フルマラソン・自転車ロードレース・トライアスロンなど)をやってきた中で、人の体の動きの仕組みの面白さにハマり独学で調べていたり、その中で食事の大切さに気づいて栄養について調べたりしていたので、その指導をするトレーナーという職業に興味があったんですね。
第1波の際、家族へのコロナの感染リスクを考えて一ヶ月ほどホテルに住んでいた時に、そんなことを考えるようになって色々と調べ始めました。
「トレーナーとして開業してみたい」
とは言っても、そんなに簡単なことじゃありません。
家族のためには仕事は続けていかないといけないし、趣味ではないのでちゃんと勉強しなければならない、お金も必要、何より経営なんて今まで学んだこともない。
柔道整復師などの資格を取りに行こうかとも考えました。でも現実的に厳しい。
自分でやるには限界がある。と考えた僕は、トレーナーとしての指導者を探します。
すると当時の沖縄にひとり、自身もパーソナルトレーナーとして運動指導しながらトレーナー養成をしている人を見つけたんです。
その方とアポイントを取り、話をすることに。
その話の中で、その方から出てくる専門用語の数々。
正直、そこまで医学的知識なんて必要ないだろうとたかを括っていた僕は圧倒されました。
同時に「この人に教えてもらいたい」と考えるようになり、そこからトレーナーとしての勉強が始まります。
そんなある日、その方のSNSである発信がされました。
「トレーナーは人を健康にできる仕事」
そこで、自分の今までの経験とトレーナーという仕事に繋がりが見出せたんです。
トレーナーとして転職するとは言っても、看護師である自分を捨てたくはないという思いが同時にありました。
多分、当時は中途半端な気持ちだったと思います。
でも、その発信を見て
「看護師としてのアイデンティティを持ちながらトレーナーとして仕事できる」
と高揚したのを今でも覚えています。
そこからは、トレーナーとしての自分のあり方を考える日々。
看護師をしていた自分がトレーナーとしてできること。
そこで一つ当たった壁が「栄養」です。
もちろん基本的な部分は本を読めばわかりますが、詳しい話になるとあまりに複雑で難解。
人間の代謝のサイクルなどの話も出てきます。
さて、どうしたものか。と考えていた時のこと。
東京は奥多摩に住む、東大卒という経歴を持ち栄養を武器に指導をしている異色のトレーナーが栄養スクールを作るという話が。
元素記号や有機化学・生化学などの化学を基礎に栄養を学べるといったスクールで
「そこで学べば間違いなく栄誉について詳しくなれる」
と考えた僕はそのスクールを受験します(オンラインのスクールだけど、誰でも入れるわけではなく試験があります。笑)。
いや、もはやその試験問題すら難しくて吐きそうになりながらやってたんですけど、なんとか合格。
モニター生として入学します。
そこでの内容は本当に濃くて、化学の基礎、構造式、生物学、生体反応、海外論文を読むなど、独学じゃ学べないことを学ばせてもらいました。
もちろんこれからしっかりと深めていかなければいけないけど、本当に栄養を深く知るきっかけをもらえたと思います。
「論文を読む」ということはそこには「根拠」があります。
少なくとも「嘘」はありません。
僕は栄養でも運動でも間違った指導で人に害を与えたくないと第一に考えているので、いい経験を積めたと思います。
これからも積み重ねていきたいですね。
看護師としても自分とトレーナーとしての自分をリンクさせて、どんな価値が提供できるのか?
そう考えた時に出た答えがこれです。
栄養の力で身体の中から健康になる指導。
身体の痛みや不調を改善するための運動指導。
Studio youでは、この2つの柱で生活習慣病を予防・改善し、健康になるお手伝いをしたいと考えています。
少し「リハビリ」に近い感覚でしょうか。
少しでも多くの人が健康になれるような価値を提供していきます。
そのために日々精進していきます。
興味のある方は是非、体験だけもいいので来店していただきたいです。
これを僕の自己紹介とStudioの説明として、今回の話は終わりたいと思います。
それなりに長くなってしまいましたね。
ここまでお読みいただいて、ありがとうございました!