2022/7/16

正しい姿勢の指標

姿勢改善の前に正しい姿勢の指標を知ろう!

InstagramやFacebookなどでも情報発信しているので、このブログでは少し話題を掘り下げた内容でお届けしていこうと思います。

いわば、SNSの補足的な位置付けもありますが、もちろん単独で読んでいただいても面白いと思ってもらえるように投稿していきますので、興味のある方はお付き合いくださいね。

さて、「姿勢を整えて身体の機能を取り戻しましょう」という内容を発信しているのですが、そもそも姿勢を整えるということは正しい姿勢をわかっていないといけないですね。

正常を知らないのに、異常には気づけないからです。

これは看護師をしている時から先輩や医者に口すっぱく言われましたし、僕自身も後半に口すっぱく行ってきました。笑

とうわけで、今回は正しい姿勢の見方(評価とも言います)についてお伝えしていきます。

姿勢を見るときの視点

姿勢を見るとき、僕は大雑把にいうと3つの視点で見ています。

まずは正面から見る。

次に横から。

そして、左右のどこかにねじれがないか。

この3つの観点から姿勢を評価しているのですが、ひとつひとつ簡単に説明していきますね。

正面

身体の中心に対してまっすぐ1本の線(重心線)が通っているか。(画像の左)

足元から重心線の通りを見ると

両内果は、うちくるぶしのことです。

次に、両方の膝の真ん中。

臀裂は、お尻の割れ目ですね。

椎骨棘突起とは、背骨の後ろの出っ張りの部分。

外後頭隆起は後頭部の出っ張りの部分です。沖縄方言でいう「ガッパイ」に当たります。

これらを結んだ線がまっすぐになっているか。どちらかに傾いていないか。

などを見ています。

横から見た視点

こちらも足元から見ていき

外果(外くるぶし)の少し前。

膝蓋骨(膝の皿)の後ろの部分。膝関節(太腿の骨と膝下の骨をつなぐ関節)の前の部分。

大転子(太腿の付け根の横の部分の骨の出っ張り)。

肩峰(鎖骨から肩にかけてなぞっていくと出てくる凹んだ部分)。

耳垂(耳たぶ)とありますが、正確には耳の後ろの方にある骨の出っ張り(乳様突起)です。

この5点を結んだ線が横から見たときの姿勢の評価軸としています。

ねじれ

これは左右から身体を見比べて、どちらかにねじれが起きていないかということを見ていきます。

姿勢でわかる筋肉の緊張部分と弱い部分

この3つの視点で評価をした場合、前後左右そしてねじれの具合を見てどの辺りの筋肉群が緊張(硬くなっていて)、反対にどの辺りの筋肉群が弱くなっているのかおおよその検討がつきます。

横から見て

前に重心線がズレていたら身体の前側の筋肉が緊張しているだろうな。と考えますし

後ろに重心線がずれていたら、背中側の筋肉群の緊張が強いのだろうな。とある程度の予測をつけていきます。

また、僕の場合は姿勢の評価の前にカウンセリングをして生活状況や職業なども確認するので、そのあたりからもある程度の緊張筋と弱化筋の予測を立てつつ姿勢評価で擦り合わせていく。という感じです。

その上で、身体の動き(片足立ちやしゃがみ動作など)を評価して、その動きを見て鍛えたほうが良い部位・緩めた方が良い部位を考え、エクササイズやトレーニング方法を検討・組み立ていきます。

現在抱えている痛みや不調の原因も、この姿勢の評価と生活歴などと照らし合わせることでわかることもありますよ。

姿勢の見方がわかると自分でも簡単な評価はできる

ここまで挙げた姿勢を見るときの視点を知っていると、自分でも鏡を見たり写真を撮影したりして姿勢の評価ができますよね。

撮った写真に1本の線を引いてどこにずれているかを確認することもできますし、天井から重りをつけた糸や紐などをぶら下げてそこに合わせて写真を撮ることで重心線を作ることもできます。

あくまでも簡単な評価にはなりますが、ご自身の姿勢がある程度正しいか?崩れていないか?の指標にはなると思いますので、ここに挙げたポイントに沿って姿勢を見ていくのはオススメです。

自分の状況を客観的に見ることができていいと思いますよ。

というわけで今回はここまで。

最後までお読みいただきありがとうございました!