2022/9/21

五感、しっかり働いてますか?

五感とは?

ハイサイ!姿勢改善サロンの西銘です。

今回は五感について。

実はこれ、結構大事な話です。

気づいていない人が多いですが、身体や姿勢に大きな影響を与えている部分。

五感とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の5つの感覚です。

この5つの感覚は、人間が安心して生きていくために備わった必要な感覚。

危険を感知し命を守るために身につけた感覚とも言えます。

この感覚が一つでもうまく働いていない場合、人は防御反応が出ます。

急に部屋が暗くなったりすると肩がすくんでこわばりませんか?

突然音が聞こえなくなると不安や恐怖にかられませんか?

変わった匂い、例えば火事で燃えているなどで焦げ臭いということに気づけなかった場合、逃げ遅れたりなんて可能性もあります。

変な味に気付けずに、実は毒を口にしていた。

痛いものが刺さっているのに気づかずに化膿して、感染を起こして命の危機に。なんてこともゼロじゃありません。(これに関しては看護の現場でたくさん見てきました)

この感覚がちゃんと働くことで、私たちは安心して生活・生きているんです。

お客様の例から見る感覚と身体の関係

当サロンのお客さまに、やたら左肩の上がった姿勢になっている方がいらっしゃいました。

いくつかのエクササイズを提供し、その直後は姿勢が整ったんですね。

少しお話をして、帰ろうと立ち上がったときにはすでに左肩が上がっていました。

そして次に来店いただいた際、やはり左肩は上がっていて姿勢は乱れている…

そこでまず気になったのが、ちゃんと見えているかどうか。

僕「何か生活の中で気になることないですか?例えば、身体の左側をぶつけやすいとか」

お客さま「あります。仕事中、よく頭の左側をぶつけます!」

次に気になったのは、聞こえかたに左右差がないか。

左右の耳のそばで指パッチンをしてみる。

お客さま「左耳がきつく感じます。」

そこから、これまでの生活(成長)歴を聞くと、子供の頃に高いところから落ちて頭の左側を強打したことがあるとのこと。

もしかしたらそれが原因で、感覚器に異常が出ていたのかもしれません。

そこから話を深掘りしていくと

お客さま「ここ1ヶ月の間に、運転中に人を轢きそうになったことが2回ある。結構気をつけて運転していたのに。そういえば両方とも左側から突然出てきました!」

との話も。

ここまでくると、まずは目の左側がちゃんと見えているかどうかが気になります。

検査をしたところ、目を左に動かすとき明らかに動きが悪い。

本人も自覚があるようで

「目が勝手に逃げようとする!気持ち悪い!」

と。

この場合、ご本人は「ちゃんと見てる」んです。

でも「見えていない。」

だから、突然人が左側から出てきたように感じるんですよね。

誰が悪いとかの話ではないんです。

本人にとっては、普通に見えているハズなんだから。

無意識でも身体は反応している

そんな視覚の異常に本人は気づいていなくてもカラダは反応していて、それが姿勢の乱れとして表れてくることがあるんですね。

そこから目の動きのトレーニングをすると、少しずつ動きに改善が見られてきました。

そして、聞こえの左右差。

左耳が敏感に聞こえているということは、少し大きい音が鳴ったりすると左側で強く聞こえて身体の左側が反応します。

肩がすくむとか、体が反るとか。

そしてこのお客さまは左側の身体の動きや筋力が右に比べて弱く、うまく動かせていないこともわかりました。

そこに対してもちょっとしたアプローチをかけることで、身体の動きも聞こえの左右差も劇的に改善しました。

(すいません。このアプローチに関しては、うまく伝わるような文章表現が僕にはできません…笑)

そこからエクササイズを行い、その日は終了。

そして次に来店された際の姿勢を見てみると、左右のアンバランスがかなり改善!

お客さま自身も「体がリラックスできている!」と実感があるようで、本当に良かったです。

目の動きに関してもちょっとずつコントロールができるようになってきていて、視野も広がっているのが確認できました。

自分では気づきにくい感覚器の異常

感覚の場合、その感覚が本人にとっては普通なので異常(ちょっと言い方キツイですが)を起こしていることに気づけないんですね。

なので、姿勢や動き・日常生活の中で起こっていることなどに着目しないと見えてこないことが多いんです。

その感覚の異常によって、姿勢や動きに影響を及ぼし身体の不調が起こっている。ということもあります。

ご本人は感覚の異常に気づいてなくても、身体は無意識にそれを感じ取り防御反応を起こします。

アナタの五感はちゃんと働いていますか?

「なんかそう言えば、よく身体のこの部分をぶつけるな」

「歩いてるときに隣を歩いている人にぶつかったりするな」

などに心当たりがあれば一度、感覚の不具合を疑ってみてもいいかもしれませんよ!

というわけで、今回はここまで!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!